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令和6年度リウマチ月間リウマチ講演会

実行委員長挨拶

令和6年度リウマチ月間リウマチ講演会
実行委員長 冨田 哲也
(公益財団法人日本リウマチ財団常務理事/森ノ宮医療大学大学院保健医療学教授)

 皆様こんにちは。本年6月2日(日曜日)に開催される令和6年度日本リウマチ財団「リウマチ月間リウマチ講演会」の実行委員長を拝命しております冨田哲也でございます。日頃より当財団の活動にご賛同ご支援いただきありがとうございます。今年度はコロナが5類に移行され対面形式の学術集会・研究会が増えてきておりますが、参加される皆さまの利便性を考慮し、昨年同様対面とWebを併せた「ハイブリッド方式」で開催させていただきます。

 年初より我が国は大きな災害に見舞われました。能登半島の震災で被災された皆様に、心よりお悔み申し上げます。この悲劇により失われた多くの命、そして被災された方々の心情に深い哀悼の意を捧げます。一日も早い復興と被災者の皆様の安全と健康をお祈り申し上げます。自然災害の破壊力には限りがありません。しかし、この困難な状況においても、これまでの経験を基に日頃より備え、その上で、地域の結束と助け合いの精神が輝き、被災者の方々が支え合いながら前向きに歩んでいく姿勢は、希望を感じさせてくれます。災害の多い日本では今後もいつどこで自然災害に見舞われるかわかりません。被災地域のリウマチ患者様が少しでも早く安心して生活を取り戻せるよう、我々はどのような支援・協力ができるのかを本講演会では、過去の自然災害時の経験から学びたいと考えております。

 当財団としては、医師のみならずリウマチ登録専門職制度を介した医療連携による患者支援の充実に力を入れています。今年度のリウマチ月間リウマチ講演会のメインテーマを「多職種連携チームで届ける最適なリウマチ医療」といたしました。例年同様に患者様やご家族様、一般の皆さまを対象に特別講演も予定しております。また今年は、関節リウマチはもとよりリウマチ性疾患として乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、掌蹠膿疱症性骨関節炎も取り上げ各患者会の代表の皆さまにもご登壇いただく予定です。

 臨床現場ではリウマチ患者様の高齢化が進んでおります。高齢化をキーワードとした医療従事者向けの講演会・研修会も、充実した内容で組むことができました。これらの一部は講演後もオンデマンド形式で一定期間視聴できるようにいたします。リウマチ医療は医師だけでは対応することはできず、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士など、多くのメディカルスタッフに支えられています。当財団はこれら専門職を対象とした登録制度を作り、長年それぞれのエキスパートの育成を支援してきました。今回の講演会も、既に当財団リウマチ登録専門職となられている皆様を含めた多くの医療従事者に興味を持っていただける内容になったと自負しております。

 最後になりましたが、今年度のリウマチ月間リウマチ講演会が、参加される全ての皆様にとって有意義な会となるために、皆様方の多大なご理解とご協力を賜りたく、ここにお願い申し上げる次第です。

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